七星テントウとおませ小麦

16-5-15 たりほ

朝晩は、ちょっときゅっと冷え込み、昼間は風が強く、急峻な山合いの空にはさまざまな雲がうごめいています。真夏のような日射しも感じる5月。昨年末に撒いた、おませ小麦が着々と成長しています。去年の6月に神山町で収穫した種です。

撒いた日が二週間ほど遅れた列には、背丈が低い株もありますが、全体的に、去年よりもふっくらとした実をつけているような印象です。

おそらく収穫のときにこぼれた種から芽吹いた株が、小麦の棚の何カ所かにあります。列に撒いた株よりも、とても大きくて青々としています。こういう姿を見せられるとき、植物が芽吹き実り、そして土に還りまた芽吹く、その一切を司る自然界の存在たちのことを感じずにはいられません。

畑にはさまざまな草の中に、虫たちや鳥も(蛇も、野良猫も、ときにタヌキも)いますが、テントウ虫に出会わない日は、まずありません。七星テントウでも、赤が濃かったり黒い斑点が大きかったり、ちょっとハート型だったり… ふたつとして同じ個体はいません。

今年はカラスノエンドウが大群生。こぼれ種のニゲラ(クロタネソウ)と毛虫さん。

この季節は、草刈り機や手鎌で草苅りをしながらの日々ですが、それは、草で暮らしている彼らの場所を更新していくことでもあります。なので一気に刈らずに(刈れないし 笑)、進めます。

草たちの勢いはものすごく、ときに途方にくれることも。また、めまぐるしい日々の中で、へこたれそうになるときもあります。そんな中で、草むらの中で生きているさまざまな小さな姿に会うと、どんな疲れもふっと飛んで行くように感じることがあります。

こちらもこぼれ種の亜麻(フラックス)の花と、ちいさな虫。

by tariho 2016/5/15