インタビューの教室・雪景色の清里編(2年目)
ひとの話を聴き、訊く技術をめぐる三日間
冬の清里の清泉寮で、参加者・8名で進める小さな「インタビューの教室」。ソファーに身を沈めながら、暖炉を囲む時間がとても良かったので、次の冬も開催します。
この教室では、僕(西村佳哲)がインタビューの最中になにをしているのか? ということ。そして自分が感じている、話を「きく」感覚と技術の面白さについて、その共有を試みています。
清里編は人数の少なさが特徴の一つで、ワークショップとゼミの中間のような場になると思う。
インタビューというかかわり方を通じて、話を「きく」感覚を学び、考え、互いに楽しみながら試し合える場をつくりたいと思います。
日時 :2012年2月22〜24日(水・木・金) 二泊三日
集合 2/22 12:00頃
解散 2/24 16:00頃
ファシリテータ:西村佳哲
場所 :清里・清泉寮
参加費:71,000円(二泊六食分の滞在費込み)
定員 :8名(先着順)
持ち物:
・ノート、筆記用具
・クリップボード
・ICレコーダー(ないしテープレコーダー)
+ヘッドフォンorイヤホン
・その他、宿泊用品など
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◎お申込み方法:
以下の事項を、12/31(土)まで にメールでお送りください
(受付終了)
・お名前:
・連絡用メールアドレス:(複数可)
・連絡用電話番号:
・ご住所:
・ご年齢:
・性別:
・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
・お申込みの動機:(必要ですが選考時の素材にはしません)
送付先:interview1202@livingworld.net お申込み受付中
◎お申込み完了までの流れ:
・お申込みの方には催行人数の8名に達し次第ご連絡します。数日以内に参加費をお振り込みいただき、その確認をもって受付完了となります。
雪景色の清里編にむけて
前回はシンシンと降り積もる雪景色の中で3日間を過ごしました。今年は二月下旬の開催。雪の状態が楽しみであり、かつ気がかりですが、寒い時期のキンとした清里の空気を、胸に吸い込みたいと思います。
会場の清泉寮はとてもいい施設で、いろいろ馴染みもあります(以前スキームマークやパンフレットのデザインをLWが担当)。
宿泊は「DXコテージ」。教室には「新館・洋室」を使わせていただきます。
8名という定員は、部屋の暖炉前の広さから決めています。インタビューの教室はこれまで通常12名、多い時には40名ほどのサイズで開催してきました。コミュニケーション面のゆとりが、清里編にむけた開催動機の一つです。
温泉も魅力的です。ちなみに清泉寮の新館レストランは食事もとても美味しいです。
なぜ「インタビュー」の教室を?
それほど数多くはないけど、働き方研究の流れもあって、僕はこれまで複数のインタビューワークを重ねてきました。で、この仕事が好きです。
インタビューの相手を自分で決め、自分の本にまとめているから言える言葉かもしれない。好きこのんでやっているわけだから。でもこの面白さは決して個人的なものではなく、少なからぬ人々と共有できるんじゃないかな…という気持ちがあります。
そこにもう少し踏み込んでみようと思い、インタビューの教室をはじめてみることにしました。
インタビューは「取材」ではないし、もちろん「カウンセリング」でもない。でも、その両方の働きや作用を持ちうる、きわめて微妙な関わり方の技法だと思います。
その語源は「inter(相互に)+videre(見る)」だそうだけど、「二人の間に見えてくる風景」と解釈してもいいんじゃないかと思う。
僕にとってインタビューとは、人を通じて見えてくる風景に魅入ることであり、その執筆は風景画を描く作業に似ています。
今回の教室で「きく」部分を中心に据えるのは、そこが最もライブかつ面白い部分だし、描く能力以前に、どれだけ見ているか・見えているかが、どんな絵が描けるか?ということにおいて決定的だから、です。
インタビューの技術やセンスのある人が増えることは、社会にとっても良いことでは?と思うのですが、細かい話は教室で。
プロを目指す人でなくても、ひとの話をきくことに興味のある人、インタビューを学んでみたい人。どうぞ参加してみてください。
(以前の告知文より再録)
西村のインタビュー・ワーク(書籍):
・自分の仕事をつくる(2003)
・自分をいかして生きる(2009)
・自分の仕事を考える3日間・Ⅰ(2009)
・みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?(2010)
・かかわり方のまなび方(2011)
・いま、地方で生きるということ(2011)
by 2010年12月5日