
Apr 9, 2021
起きて、働いて、寝ていると4月になった。季節が移って、暮らしているまちの景色も大きく変わった。今朝は近くの木立にスズメバチトラップを仕掛けた。
サクラは先週で終わり。草が茂り始める。この季節になったな、と思う。
仕事上の大きな変化は、5年前に町と設立して仲間たちと働いてきた「神山つなぐ公社」での立場が変わったこと。理事の肩書きは変わらないが、判断や推進は30代の若手理事に任せて、彼らのミーティングの板書役をしながら様子を見ている。
先日再会した長い付き合いの友人は、金言ぐせがあって、やたらもっともらしいことを言う。一緒に山を歩きながら「人生は降りてゆく方が難しい」とか。うっせえなと思いつつ、まあそうね。
アーツカウンシル東京から、今年の活動の記録本が何冊か届いた。『FIELD RECORDING』は東日本大震災から10年の一区切り本で、東北にかかわってきた人たちの昨年のリレー日記がまとめられている。
私も9月に一週間参加した。ウェブでも公開されている。
http://asttr.jp/story/nikki/nikki202009/nishimura/
ここに書いている「鼻中隔の手術」は1月に終えて、とてもいい状態になった。神山のプロジェクトの「世代交代」は先に書いたとおり進んでいる。「もうすぐ死ぬんじゃないか」と漏らしていた母は、ブーブー言いながら電話口で笑っている。
豊嶋秀樹さんの来町に端を発した「その辺の裏山歩き」は、秋・冬と、こんなふうにつづいた。
Day 1 ルーさんと歩く山:上分/川又南岸
https://www.in-kamiyama.jp/diary/54114/
冬の雲早山。
1月頃に思い立って、3月から「インタビューの教室」のオンライン版を始めた。「きく」ことと「はなす」ことの背中合わせな関係は、もっと掘り下げたい。人の話のきき方がかわると、同時に自分の声のきき方が変わる(変わってしまう)ので、口にする言葉の質が変わる。
その人の声で、その人の響きで、その人自身の言葉を聞かせてくれるひとが増えると、人生は面白くなるよなと思っている。