
Oct 8, 2021
このまち(神山)の日常は心地いい。歩いてゆける距離に友人たちの店があり、店先があり、何気ない立ち話を交わせる関係があって。隣近所の方々とのちょっとした挨拶も。この他愛のない時間のよさが、自分たちの人生からなくなるのは寂しい。



行きつけの店のご飯は美味しいし、頼んでいないものも出てくるし。育ってゆく姿がよく見える彼らの子どもたち。庭先の植物や生物。夜の静けさ。登ると気持ちのいい山も。


川も。けどやっぱり人だな。
私は小中高と電車で1時間ほどの学校に通っていたので、近所に友だちがいなかった。家の近くに友だちがいることの良さは、なんというか初めての体験で、かつその人たちがみんな一所懸命に生きているところがいい。

ここに越したり還ってきた人たちは、先行きの見えない時代の中で「こっちかなー」と枝先を伸ばしてきた人間だから、基本的に物事に前向きだし、好奇心が豊かで、必要な行動力がある。そういう人たちと同じ時代を歩んでゆくのはやっぱり気分がいい。

人生の豊かさの尺度はいろいろある。けど、人に恵まれる以上のことってあるかな。
ここに来て出会えた人、一緒にすごせた時間、初めて経験出来たこと、得たものは多々あった。
とはいえムカつくこともあったな。「地元と移住者の軋轢」とかそういう話でなく。明日はムカついたことを書いてみます。