ワークショップとはなにか?

その3
“ワークショップ的であること”をめぐって
川嶋 直・西村佳哲と考える1日

 
日本の環境教育を育て、その風通しを良くしてきた、その分野ではきわめて有名な川嶋 直(ただし)さんをゲストにむかえて、第3回目を開催します。
川嶋さんはここ3年ほど、東京の立教大学で教鞭をとっている。講義名は「ワークショップ論」。
彼は「ワークショップ的であることが大事なんだ」と話している。僕(西村佳哲)もそう思う。では、「ワークショップ的」であるとは、どういうことなんだろう?
ゆったり一日をかけて川嶋さんの話を聞き、かかわり合い、みなでインタビューする。そんな時間をつくろうと思います。急な開催ですが、ぜひお集まりください。
 
 日時 :2009年2月1日(日)
     └ 9:45集合 20:00頃終了
 場所 :東京(追ってお伝えします)
 ゲスト:川嶋 直(キープ協会・環境教育事業部
 主催 :西村佳哲(リビングワールド、全国教育系ワークショップフォーラム、ワークショップの源流を探る読書会)
 費用 :12,000円(食費別)
 定員 :18名(お申込み多数の場合は抽選)
 対象 :「ワークショップとはなにか?」という問いについて、
     視点を増やし・掘り下げてみたい方

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川嶋直さん。著書に「就職先は森の中 インタープリターという仕事」(小学館)があります。

 
◎プログラム案・予定
 ・集合(9:45)
 ・川嶋直によるワークショップ的な講義
  (10:00~15:30/昼食込)
 ・西村佳哲を軸にしたインタビューなど
  (16:00~20:00/夕食込)
 プログラム構成:川嶋 直、西村佳哲
*20時頃終了予定ですが、状況により多少前後します。
*上は12月末時点の素案です。当日多少変更する場合があること、あらかじめご了承ください。
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◎お申込み方法:
 以下の事項を、1/19(月)までにメールでお送りください。
 ・お名前:
 ・連絡用メールアドレス:(複数可)
 ・連絡用電話番号:
 ・ご住所:
 ・ご年齢:
 ・性別:
 ・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
 ・お申込みの動機:(必要ですが選考時の素材にはしません)
 送付先:whatisws0902@livingworld.net 締め切りました
 
◎お申込み完了までの流れ:
・お申込が定員を超えた場合は、抽選ないし先着順で選考させていただきます。
・申込者には、1/20(火)頃までに結果をご連絡します。その後数日以内に参加費をお振り込みいただき、確認をもって参加申込みの完了となります。
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◎このワークショップについて
川嶋 直より
1985年に清里で、エコロジーキャンプという大人のための学びの機会を作り始めたのが、
僕のワークショップ的との歩みの始まりです。
その後様々なワークショップを体験し、見学し、企画し、実施してきました。
その時間の中で、たまに「違和感」を感じる瞬間に出会うことがありました。
「小さな違和感」から「大きな違和感」まで
「これは無理があるなぁ」「僕だったらこうはしないなぁ」
「あっやっぱりちょっと無理があったか縲怐v
その「違和感」は他者のワークショップを見ていた時でも、
自分自身で組み立てたワークショップを実施していた時にでも、
感じることがあるのです。
ちょっと「違和感・過敏症」になっているのかも知れません。
もうちょっと「鈍感」でいた方が良いのかも知れません。
僕自身にとって、2月1日のワークショップは、自分自身の「感じすぎる違和感」の棚卸です。
隠すものは何もありませんので、
なんでも話します、なんでもバラします、なんでも見せます。
皆さんと出会うことが楽しみです。
では。
 
西村佳哲より
このシリーズも三回目。川嶋さんとの一日が終わってみないとわかりませんが、そろそろ一区切りかなと思っています。
リードに書いたとおり、現在川嶋さんは立教大でワークショップ論という授業を持っている。依頼をうけたとき川嶋さんは、「論じゃなくて〈的〉じゃだめですか?」と真面目に返したらしい。
想像するに、おそらく大学側には真に受けてもらえなかったんじゃないかと思うが、「論じゃないんだよなー」というところに彼の誠実さが、「的じゃないかなー」というところに川嶋さんならではの厳密さと、あと笑える感覚もあると思う。
たとえば朝の鳥のさえずり、子どもたちのかけ声、ギターのチューニング。こういったものが、いったいどこから「音楽」になるのかという話にも似ているが、「ここまでがワークショップで、その先は非ワークショップ」、なんていう線引きはできない。
ワークショップ的という重力のかかる場があるということ。そして、その重力の質こそが、肝要なんじゃないかと思う。
川嶋さんは大学で、全26回・数ヶ月間にわたる授業をやっているそうだ。
それを一日で、という話ではありません。
が、川嶋さんの中で、ワークショップを語る言葉が非常によく耕され、高秩序に整理させれているだろうことは、想像に難くない。
彼が実践を通じて育んできた「ワークショップ」への理解や視点を聞かせてもらいながら、集まった人たちが考え合い、それぞれの視点を検証できる一日をつくりたいと思っています。
2008/12/31
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この他のワークショップの情報は、イベント情報ページ「LWのむこう数ヶ月」をご覧ください。
 

by 2008年12月31日