風灯:SolarのTIPS

これまでにいただいたお問い合わせをもとに、取扱いのヒントやTIPSをまとめました。
1.「ひんぱんに取り込めない…」という方へ
2.「吊しているけど、点灯しない…」という方へ
3.「いまいち点灯が少ない…」という方へ

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1.「ひんぱんに取り込めない…」という方へ:必読
◎故障原因の多くは「リード線の断線」です(*1)。これを回避するには、風の強い日には取り込んでおく必要があります。

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センサーのリード線は、長時間・連続的に力がかかると断線しやすい。

断線はリード線への連続的な加圧と、ビニール膜の硬化によって生じます。とくに冬の風の強い日には取り込んでいただきたいのですが、ひんぱんに取り外しを行うのは難しいかと思います。
そこで、風を受けて動く短冊だけ、簡単に取り外す方法を考えました。ヒモの端にクリップをつけ、それに短冊をはさみます。

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重いクリップだと、揺れが減って灯りにくくなるので、要注意。

僕らも試してみましたが、いろいろな意味でリーズナブルです。ぜひお試しください。(*2)
 
*1 故障品の修理にはお時間と費用がかかります。故障の疑いがある場合は、まずメールで状態をお伝えください(→お問い合せページ)。状態の確認後、ご郵送いただきます。初期バージョンを除き、原則として往復の送料を。またリード線の交換が必要な場合は、その費用をご負担いただきます(800円)。
*2 リード線についている麻ひもを外す際、リード線を切らないよう十分にご注意ください。千枚通しなど先の尖ったものを結び目に差して、結びをゆるめてから作業するのが良いと思います。

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2.「吊しているけど、点灯しない…」という方へ
◎点灯しない原因の多くは、太陽光が足りないか、あるいはセンサーの揺れが足りないことにあります。
風灯:Solarには、上の太陽光パネル面への直射日光が必要です(*3)。間接的な明るさでは必要量の発電に至りません。

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風灯:Solarの発電には、上の黒い受光パネル面への直射日光が必要。この写真の場合い地面に近いが、草地なので照り返しは弱く、直射が長時間つづいても蝋に悪影響はありませんでした。(ap bank fes’07より)

日向で十分に受光した風灯(*4)を暗い場所にもってゆき、下のセンサー(銀色の丸いタイコ部分)をいじると、点灯の確認ができます。
それでも点灯しない場合には、受光量がまだ足りないか、あるいは故障の可能性があるので、メールでご連絡ください。
「指先でいじると点灯するけど、吊すと灯らない…」場合は、風が弱く、センサーが十分に揺れていない可能性があります。
この場合は、風が通りやすい場所に移すか、あるいは短冊を、軽い紙のものに替えてみてください。(*5)
風灯:Solarの青い短冊は、両面に耐水コートを施した厚口の紙で、やや重めです。薄い紙は動きやすいので、センサーも多感になり灯りやすくなります。
 
*3 朝から夕方まで直射光が得られれば、ほぼ一日で。数時間しか得られない場合でも、2~3日あれば必要な電圧にいたります。一見直射光のようでも、ガラス窓越しの太陽光は弱いので足りない場合があります。
*4〈重要〉直射日光が必要ですが、熱すぎると中の蝋が溶けはじめます。ガラスと接している内側の面がすこし溶けても、機能的には問題ありませんが、車や温室などきわめて高温になる場所、また周囲からの照り返しが強い場所での放置は避けてください。
*5 短冊の大きさは付属品・約5×23cmを参考に。地面との摩擦が大きい低所より、高い場所の方が、風はよく通ります。

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3.「いまいち点灯が弱いなあ…」という方へ
◎受光量や風の強さ・揺れが十分でも、なお灯りが弱いなあ…と気になっている方もいるかもしれません。
風灯の電子基板は、蝋で封入する前に反応確認を行っていますが、その後調子が悪くなったものがあるかもしれません。
ご満足いただけない場合には、ご連絡ください(→お問い合せページ)。状態を確認し、交換ないし返金のご提案をさしあげます。
 
現バージョンの風灯:Solarは、手間のかかる商品ですが、可愛がっていただければと思います。
お気づきの点がございましたら、遠慮なくお伝えください。(07/07/27)
 
→ap bank fes’07・草原展示の様子
 

by 2007年7月26日