展覧会「Touch the Sun!」

grafの友人たちと、自由研究のような展覧会をつくりました。テーマは太陽!

きっかけは、graf が京セミという会社のためにデザインしたソーラーランタン。昼間に太陽の光を浴びたぶん夜に灯るもので、曇りだと点灯時間が短くなる(あるいは灯らない)。リビングワールドでいえば、「風灯」と同じ種族のプロダクトです。
その灯りを展示品の一つにすえた企画展を、今年から始まった graf mouth という企画フロアのシリーズ展示「体験と体感」のひとつとして一緒につくれないか?という相談をもらいました。

3〜4ヶ月ほど前から一緒に考え始めて、まず最初に直面したのは、会場に展示するランタンの中に「前日の太陽光によるエネルギーが入っている」という因果関係を、どう伝えればいいか?という課題。
感光紙をつかったピンホールカメラを用意して日々の太陽光の軌跡を写し、前日のそれと一緒に展示するのはどう?というアイデアを提示。

7/12の場合、時刻の目安はこんな感じ。ピンホールカメラなので左右が逆転しています。右から昇ったお日様が、左に沈んでゆく。

会場にはその写真が並んでゆくカレンダーの壁をつくり、展覧会が始まった7/9から日々育てています。
カメラはgrafの屋上にある。ソーラーランタンの設計を担当し、この撮影も担っているgrafの井上さんに案内してもらいました。

おや、あんなところに鳥の巣箱のようなものが?
空き缶を利用したピンホールカメラ。二連式で、万が一の場合のリスクを回避している(主に現像時のミスに配慮しているんでしょう)。

アイデアはともかく、こういう仕事はなによりもツメが重要です。井上さんは何週間も前から、缶の形状、太さ、ピンホールの穴の大きさを細かく試行錯誤して、今回の展示精度に持っていきました。素晴らしいと思う。
ちなみに、最初のテスト撮影はこんな感じだった。

カメラの固定方法の難しさや、露光量のこと、雨の吹き込み。試して初めてわかることは多い。早い段階の失敗はどれも大事な足がかりです。

そのソーラーランタンの写真を載せていませんが、会場で試作品(まだ最終的なプロポーションではない)をご覧ください。球状の太陽光発電セルの並びが、かわいいです。:-)
ランタンと太陽光カレンダーウォールのほかにも、いくつかの展示物をつくっています。

太陽の直径は1,392,000km。奥の壁の赤いラグマットの大きさは139cm径。
つまり、これは太陽の10億分の1のスケールモデルで、近づくと太陽系の星々が浮かんでいます。

金星(のつもり)。そのむこうは燃えさかる太陽(のつもり)。

実際にこうしてつくってみると、星の大きさの桁違いさ加減が体感できてスゴイ。太陽の質量は太陽系の90%を占めるとききますが、すごい球だな。太陽!
ちなみに同じスケール比で、太陽系を大阪の街におとしてみるとこんな感じ。

grafの太陽を中心に、木星はJR福島駅のあたりを、土星は大阪・梅田駅あたりを周回。近年外されてしまった冥王星もプロットしてみました。

この展覧会と併せて進めた、世界のことを子どもにきくプロジェクト「太陽は夜になると?」の中間報告も、壁面に展開しています。

全国各地から届いたシートやお便りの一部を、縮小コピーで展示。初日に、プロジェクトに参加してくれた神戸在住の男の子がお父さんと来てくれて、ジッと見ていました。ほかの子どもたちの考えが気になっていた様子。

全てのシートを貼り出せていないのですが、参加してくれた子どもと、そのまわりの大人のみなさん。最終形にむけてまだステップのある段階の小さな報告展示ですが、良かったら見に来てください。
2階のカフェではランチ後のお茶の時間になると、太陽にちなんだスペシャルケーキも用意してくれています!

体験と体感 Touch the Sun !
grafとLiving Worldによる夏休みの自由研究


期間 2011年7月9日(土)~8月21日(日)
場所 graf mouth(graf bld.1F)
大阪市北区中之島4-1-18 graf bld.1F
tel 06-6459-2121
時間 11:30~20:00 月曜定休(祝日の場合は翌日休)
お問合せ tel 06-6459-2121 mail mouth@graf-d3.com
主催 graf
企画 Living World、graf
協力 京セミ株式会社


期間中、以下の三つのイベントがあります。どれも先着順・要申込なので、お早めに。
 ◎「太陽!」リビングワールドによる勉強報告
7/16(土)17:00〜19:00
話し手:リビングワールド(西村佳哲・たりほ)
 ◎「太陽観測装置を作ろう!」ワークショップ
8/6(土)13:30〜17:00
講師:graf スタッフ
 ◎「太陽が沈む頃」太陽と暮らしをテーマにした座談会
8/21(日)16:30〜18:40
話し手:リビングワールド(西村佳哲・たりほ)と grafスタッフ
詳細はこちら → http://www.graf-d3.com/event/sunsunsun/
ピンホールカメラを実際につくる8/6のワークショップは、文中に登場したgrafの井上さんが担当。夜になって、1日の太陽の動きを現像する時間がいいです。:-)

よい夏、よい夏休みを!

by LW 2011/7/13