いま『自分の仕事をつくる』を読み返すと
2003年に出版された『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)を、書いた本人が集まった人たちと読み返し、感じることや思うところを、その場で語り下ろす3時間をひらいてみようと思います。
この本は15年前のもので、書く作業にも5年を要したため(一歩進んでは二歩下がっていただけ)、内容はもう20年前のことごと。僕自身も十年以上読み返していません。
それをいま「読み返してみよう」と思った理由はいくつかあるんですが(後述)、以前読んだ方も最近の方も、これから読むかもしれない方も、気になるものがあればどうぞ。東京の一角で、一緒に読みましょう。

いま『自分の仕事をつくる』を読み返すと
語り手: 西村佳哲
日時 : 2019年2月14日(木)
18:30〜21:30
場所 : 東京・渋谷区(詳細は参加メンバーにお伝えします)
参加費: 3,500円
定員 : 10数名程度(先着順)
お申込み方法:
以下の事項をメールでお送りください。先着順で受け付けます。
*受付終了
・お名前:
・連絡用メールアドレス:(複数可)
・連絡用電話番号:
・ご住所:
・ご年齢:
・性別:(書かなくても大丈夫)
・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で)
・お申込みの動機:(必須。ただし選考用途ではありません)
送付先:190214@livingworld.net
受付完了までの流れ:
お申込みの方々には、催行人数に達し次第ご連絡さしあげます。その後、数日以内に参加費をお振り込みいただき、確認をもって参加申込みの完了となります。



事の次第:
20代の終わり頃、ある人から「あなたは沢山の本を書く」と言われ、え?…とわからなかった自分ですが、その10年後に最初の本を書き、他にも何冊か書く人生となりました。
自分について、他の人の方がよくわかることがあるのは、面白いものですね。
その最初の一冊『自分の仕事をつくる』をめぐって、今年ある動きがあります。(まだ書けない。もったいぶっているわけじゃない)
それで久しぶりに自分も読み返してみようと思ったのですが、十年以上読み返していないのは、もちろん恥ずかしいから。
「顔から火が出るほど」って本当にいい表現だなと思う。その通り! 私たちは「かなしい」とか「面白い」という具合に形容詞化される前の生々しい〝いま〟の自分を表現するとき、ほぼ必ず〝身体感覚の報告〟という形をとりますよね。「地に足がついていない」「神経を逆撫でされる」「歯が浮く」などなど。(話は完全に横道にそれています)
もとい。これまでの経験上、恥ずかしい想いをしたときの方が得るものは多い。じゃあ折角の機会だから恥ずかしいことをしてみようか、と思ったのが一つ。
あと、あの本を今日初めて読む人もいれば(現在も割と読まれつづけている。先日も増刷された)、何年も前に開いた人もいると思いますが、いまのこの社会の状況下でどうなんだろう? と。
それは自分一人で読み返すより、他人の視点も伴って触れ直す方が互いにいいかも。「読書会」の多くは著者不在で行われるわけですが、著者も一緒に読む読書会を試してみたい。
もう一つ。僕は4年ほど前から、東京と四国(神山町)の二拠点居住を始めた。半分以上は神山にいます。
『自分の仕事をつくる』の前駆過程は20代の会社勤めで、ジタバタしたのち30歳で辞め、新しい仕事を始めました。その新しい仕事や暮らしの中でまたジタバタしたのち、今度は50歳で東京を離れ、新しい場所で新しい仕事を始め、いま数年を経たところです。
30代と現在(50代)の成りゆきに、構造的に重なって見える部分がある。ので、30代の自分が考えていたことをあらためて感じてみたい。この話は、翌日に開催するワークショップ「40代から始める仕事」につながります。
この日(14日)はワークショップというより、朗読と語り下ろしの3時間をイメージしています。『自分の仕事をつくる』という本を、あらためてめぐる。関心のある人は、どうぞ起こしください。
西村佳哲
by 2019年1月27日