神山・いまむかし

上の写真は、四国 神山町・神領地区の航空写真。

写真をクリックしてみてください。
左は、1964年、右は2003年頃の写真。(どちらも日本森林技術協会で入手)
こうして見ると、64年・オリンピックの頃は、山林にまだ人の手が入っていた様子が一目瞭然です。
この地域は江戸時代には藍が、明治から昭和にかけては林業が盛んで、それで生業を立てていました。
山林をひらいて畑がつくられている様子も、手にとるように見えます。2003年の写真では、それらは消えて山林に戻っている。
緑の量だけで見ると2003年の方が多い。
でも、山と人の関わり具合は1964年の方が豊かです。
 
自然に関わることを仕事にしていた人たちは減り、若手は近い都市部へ働きに出ている。日本全国にある話ですよね。
でも、今回仕事をご一緒しているNPOの人たちは、それだけで終わらないんだな。妙に元気で、年中、週末の森づくりを楽しんでいる。そこに地元の高校生や、アーティスト・イン・レジデンスで滞在している作家などの若い人たちも関わっている。
仕事のあとの食事が、また美味しいらしい。
 

by 2008/1/14