最近のわたしたちは…

今日は朝から、北海道の職人さんから届いた砂時計の検品と、木目の確認をしていました。
横浜のレーザーマーキング工房へ送る前に、文字を打つ面と向きの指定をしているんです。

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木目って素晴らしい。同じ樹種でも、部位によってまったく違う表情を見せる。「みんなのかお」(必見!)を思い出しながら、もくもくと作業。砂時計の木枠は旭川の国本さんにお願いしています。北の住まい設計社の立ち上げを支えた人。

ひとつづつ木目をたしかめながら、「これを手にする人は当たりだなあ」と思ったり。
横浜から戻ってくると、いよいよ出荷できます。12月初旬。しばらく品切れだったものもこれでお届けできる。
今年はじめての商品も用意しています。
詳しくは追って、アナウンスメールで。:-)
 
絵本作家のディック・ブルーナさん。彼はオランダのユトレヒトという街で暮らしていて、毎日自転車で街中の仕事場に通っている。
お昼には家に帰ってご飯を食べて、また仕事場に戻って作業をつづけて、夕方には家に帰る…という暮らし方で働いているそうです。まだお元気かな…。
リビングワールドの西村たりほは、大学生の頃にそんな彼の暮らし方・働き方を雑誌の記事で読んで、「これなら自分にもできそうだ」と思ったらしい。
クライアントワークで打合せがつづくと、僕らも少し慌ただしくなりますが、普段はブルーナさんのそれに近い。商品づくりや製造・発送の仕事を淡々とやりながら、ご飯つくったり、時には昼寝しながら仕事にはげんでます。
こんな働き方ができているのは、本当に幸せなことだと思う。
 
で、話が木目に戻るんですけど、僕は仕上った木地に触れていると、とてもいい気持ちになるんです。
「東京なんて住むところじゃない」と言う人に時々出会うのだが、この街でも気持ちよく過ごすことはできる。
今日は秋晴れで雲が高くて本当に素晴らしい一日だったし、こうして好きな木目にも触れることが出来ていて、言うことないわ。
木の手触り。

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先月打合せで訪ねた奈良で立ち寄った、二月堂の欄干の一部分。

お寺や古い木造の建物には、雨や太陽がさらした上を、さらに人の手がなめて「いーかんじ」になった木部がたくさんあります。
わけもなく好きなものって最強ですね。じつに萌える。
10月に訪ねた東大寺・二月堂には、2時間ぐらいいて、木部をみたり触ったり奈良の街並みを見下ろしながらウットリしていました。

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鹿にも会った。

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春日大社で「ささやきの小径」を探す。(たぶんこの道ではない)

 
奈良の用事は、来年1月に開催する「自分の仕事」を考える3日間PDF)というフォーラムの打合せでした。新しい図書館に8人のゲストを招いて、それぞれの「仕事」の話を交わします。

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ホテル日航奈良と宿泊プランも用意。ふだん働いている街を少し離れて、奈良で「仕事」について一緒にじっくり考えてみませんか。
たぶん、いい場になると思います。
日記のつもりで書きはじめて、木地フェチの話になり、最後は奈良のお誘いになりました。
ぜひお越しください。
NISH

by 2008/11/19