安曇野・穂高養生園で非構成的エンカウンターグループ


橋本久仁彦さんと12名で、四泊五日

ファシリテータに橋本久仁彦さんをむかえ、安曇野の心地よい建物で、年に一度、四泊五日の非構成的エンカウンターグループをひらきます。
非構成的エンカウンターグループとは、カール・ロジャース(心理学者/1902ー1987)が切り拓いたグループセッションのスタイル。
あらかじめ用意されている内容は、何もありません。集まった人々が、言葉や存在を交わして進みます。
五日間を通じて生まれるのは、再現性のない一度かぎりの場です。「こういう体験が出来ます」とか「学べます」といった話は書けません。すべてが、その場で形づくられてゆくからです。
ワークショップが、工場(ファクトリー)でも教室でもなく文字通り「工房」であり、素材とお互いを活かし合って、なにかをつくり出す試みの場であるなら、非構成的エンカウンターグループはその貴重な一例だと思います。
 
 日時 :2008年10月6日(月)~10日(金)
     集合 10/6(月)16:00 現地集合
     解散 10/10(金)13:00頃
 ファシリテータ:橋本久仁彦
 主催 :リビングワールド(西村佳哲・西村たりほ)
 場所 :穂高養生園森の家/長野県 穂高
 費用 :42,000円(参加費)+40,000(宿泊費・食費)
 定員 :12~15名
 終了しました

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写真左:森の家のホール 右:朝食をいただくキッチン

 
◎お申込み方法:
 以下の事項を、9/5(金)までにメールでお送りください。
 ・お名前:
 ・連絡用メールアドレス:(複数可)
 ・連絡用電話番号:
 ・ご住所:
 ・ご年齢:
 ・性別:
 ・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
 ・お申込みの動機:(必ずご記入願います)
 送付先:hodaka0810@livingworld.net
 
◎お申込み完了までの流れ:
・お申込が定員を超えた場合は、抽選ないし先着順で選考させていただきます。
・申込者には、9/11(木)までに結果をご連絡します。その後一週間以内に参加費をお振り込みいただき、その確認をもって参加申し込みの完了となります。
 
* 全日程の参加が前提です。
* このワークショップは治療を目的としたエンカウンターグループではありません。現在なんらかの治療を受けられている方は、必ず担当医またはカウンセラー/セラピストらとご相談の上、参加をご検討ください。また、お申込み時にはその旨お伝えください。
* リビングワールドが主催しますが、非収益プログラムです。参加費は橋本さんへ、宿泊費は穂高養生園に直接お支払いいただきます。
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◎非構成的エンカウンターグループについて
自分たち(リビングワールドの西村佳哲・たりほ)は、2006年秋にはじめてこのワークショップを体験し、感銘を受けました。
このワークショップに感銘を受けた、という言い方はちょっと違うかな。このワークショップの方法によって生まれた場に感銘を受けた、という方が正しい。
やっていたのは、五日間、車座になって語り合った。
ただそれだけです。
ただそれだけのことなのですが、振り返ってみるとそれは、大陸を歩いて横断するような五日間でした。
 
話が横道にそれるようですが、僕らは1999年から仲間達と「サウンドバム」という旅を開催しています。音を聴きに出かける旅のプロジェクトです。
この旅には、カメラの代わりにレコーダー(録音機)を持って出かけます。
宿の窓辺や、街の市場、朝の森で音を録っていると、それまで聞こえていたはずなのに聴いていなかった、様々な音が、耳に飛び込んでくるようになります。
風が木のこずえを鳴らしてゆく音、遠くから近づいてくる雨、枝にとまる鳥、子どもを呼ぶ母親の声、車のクラクション、ある時は自分の呼吸の音も。
最初その旅から帰った時は、一年ぐらい音楽を聴く気になれなかった。世界はすでに音に溢れていて、その音でもう十分に楽しい自分に気づいてしまったからです。
 
抽象的な説明で恐縮ですが、僕にとって非構成的エンカウンターグループでの体験はこれに似ています。
なにがどうなるかはその時々の話だと思うので、これ以上の説明はひかえますね。
いずれにせよ、現在の日本には、体験できる機会があまりありません。このワークショップの特徴のひとつは、時間を要すること。
当初ロジャースとその仲間たちは、1週間ないし2週間ほどの日程で行っていたとか。手法が一般化してゆく過程で次第に短くなり、10年以上前に橋本さんが学んでいた頃は、三泊四日が多かったそうです。
では思い切って、四泊五日の贅沢なエンカウンターグループを実施してみよう。
一度参加してみたかった!という人は、全国に11人ぐらいはいるんじゃないかな。そんな思いで、2006年から年に一度、企画しています。
 
静かな平日の安曇野の自然の中、穂高養生園という自然療法の施設が建てた「森の家」という気持ちのいい施設を借り切って開催します。
渓谷沿いにあり、まわりの自然も素敵で、かつ食事も素晴らしい。近くにいい温泉もあります。
旅も学びも、基本は一人だと思います。
でも一人ではいけない、体験できない旅もあるなあと思うんです。
西村佳哲
2008-5-8(昨年の文章を改訂して)
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この他のワークショップの情報は、イベント情報ページ「LWのむこう数ヶ月」をご覧ください。
 

by 2008年5月5日