穂高養生園で10日間の非構成的エンカウンターグループ


橋本久仁彦さんと12名で、はじめての“9泊10日”

年に一度、橋本久仁彦さんをファシリテータにむかえ、安曇野の森の快適な建物を丸ごと借りておこなっている、非構成的エンカウンターグループ。
例年・4泊5日でやってきましたが、今年は9泊10日間のロングステイで開催します。
非構成でかつ10日間というワークショップは、橋本さんも、主催者のわたしたちも初めての体験。
養生園の美味しい食事と温泉と、山の紅葉を楽しみながら、10日間の流れを味わいたいと思います。
ぜひお越しください。
 
 日時 :2009年11月4日(水)~13日(金)
     集合 11/4(水)15:00 現地集合
     解散 11/13(金)13:00頃
 ファシリテータ:橋本久仁彦
 Co-ファシリテータ:西村たりほ
 主催 :リビングワールド
 場所 :穂高養生園森の家/長野県 穂高
 参加費:70,000円
 宿泊費:10,000円×9泊(食費含む)
 定員 :12~15名
*本ワークショップはリビングワールドの非収益事業です。参加費は橋本さんに、滞在費は穂高養生園さんに、直接お支払いいただきます。

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写真左:森の家のホール 右:食事をいただく離れのキッチン

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写真左:宿泊室(1部屋3~4人で利用) 右:ホールの薪ストーブ

 
なぜ10日間?
理由はいくつかあります。ひとつには、滞在地の穂高養生園がとても気持ちの良い場所で、食事も美味しいので、もっと長く滞在してみたくなった。
ここのマクロビ・メニューの質には、毎年満たされる思いがします。
養生園ではヨガやマッサージや針灸などのプログラムをうけることも出来るのですが、5日間の日程では、その時間がとれなかった。今年は期間中、半日ほどのフリータイムを入れようと思います。
カール・ロジャース(非構成的エンカウンターグループの創始者)等は1970年代、当初2週間ほどの長期セッションを開いていたようです。
日本でも以前は一週間ほどのセッションが盛んだったようですが、次第に短くなり、現在、私たちが開催してきた4泊5日は長い方です(2泊3日ほどのものが多い)。
そこで2週間はありませんが、10日間(昨年までの2倍)のセッションを一度体験してみたくなりました。橋本さんも、これほど長いグループセッションは初めてとのこと。
ファシリテーターも初めて…という場には、いきいきとした良さが生じやすいと思っています。
 

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写真左:キッチンでの食事 右:穂高養生園の週末ごはん 表紙より

 
非構成的エンカウンターグループとは
非構成的エンカウンターグループは、カール・ロジャース(心理学者/1902ー1987)が切り拓いたグループセッションのスタイル。
あらかじめ用意されている内容は、何もありません。集まった人々が、言葉や存在を交わして進みます。
10日間を通じて生まれるのは、再現性のない一度かぎりの場です。「こういう体験が出来ます」とか「学べます」といった話は書けません。すべてがその場であらわれ、形づくられてゆくからです。
ワークショップが、工場(ファクトリー)でも教室でもなく文字通り「工房」であり、お互いを活かし合ってなにかをつくり出す試みの場であるなら、非構成的エンカウンターグループはその貴重な一例だと思います。
 
◎お申込み方法:
 以下の事項を、2009/9/11(金)までにお送りください。
 ・お名前:
 ・連絡用メールアドレス:(複数可)
 ・連絡用電話番号:
 ・ご住所:
 ・ご年齢:
 ・性別:
 ・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
 ・お申込みの動機:(必ずご記入願います)
 送付先:hodaka0911@livingworld.net
*お申込み多数の場合は原則抽選となりますが、早い時期にお申込みくださった方については、出来る限り優先的に扱います
 
◎申込完了までの流れ:
・お申込が定員を超えた場合は、抽選ないし先着順で選考させていただきます。
・申込者には、9/17(木)までに結果をご連絡します。その後一週間以内に参加費をお振り込みいただき、その確認をもって参加申し込みの完了となります。
 
* 全日程の参加が前提です。
* このワークショップは治療を目的としたグループセッションではありません。現在なんらかの治療を受けられている方は、必ず担当医またはカウンセラー/セラピストらとご相談の上、参加をご検討ください。また、お申込み時にはその旨お伝えください。
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◎非構成的エンカウンターグループについて|西村佳哲
自分たち(リビングワールドの西村佳哲・たりほ)は、2006年秋にはじめてこのワークショップを体験し、感銘を受けました。
このワークショップに感銘を受けた、という言い方はちょっと違うかな。このワークショップの方法によって生まれた場に感銘を受けた、という方が正しい。
やっていたのは、五日間、車座になって語り合った。
ただそれだけです。
ただそれだけのことなのですが、振り返ってみるとそれは、大陸を歩いて横断するような五日間でした。
 
話が横道にそれるようですが、僕らは1999年から仲間達と「サウンドバム」という旅を開催しています。音を聴きに出かける旅のプロジェクトです。
この旅には、カメラの代わりにレコーダー(録音機)を持って出かけます。
宿の窓辺や、街の市場、朝の森で音を録っていると、それまで聞こえていたはずなのに聴いていなかった、様々な音が、耳に飛び込んでくるようになります。
風が木のこずえを鳴らしてゆく音、遠くから近づいてくる雨、枝にとまる鳥、子どもを呼ぶ母親の声、車のクラクション、ある時は自分の呼吸の音も。
最初その旅から帰った時は、一年ぐらい音楽を聴く気になれなかった。世界はすでに音に溢れていて、その音でもう十分に嬉しい自分に気づいてしまったからです。
 
抽象的な説明で恐縮ですが、僕にとって非構成的エンカウンターグループでの体験はこれに似ています。
なにがどうなるかはその時々の話だと思うので、これ以上の説明はひかえますね。
いずれにせよ現在の日本には、あまり体験できる機会がありません。このワークショップの特徴のひとつは、時間を要すること。
当初ロジャースとその仲間たちは、1週間ないし2週間ほどの日程で行っていたとか。手法が一般化してゆく過程で次第に短くなり、10年以上前に橋本さんが学んでいた頃は、三泊四日が多かったそうです。
では思い切って、四泊五日の贅沢なエンカウンターグループを実施してみよう!と開催してみたのが、2006年の秋。
きわめて好評であり、かつ私たちにとっても掛け替えのない体験となったので、年に一回のペースでつづけているわけですが、9泊10日間のロングステイは今年が初めてです。
 
安曇野の渓谷ぞいの森の中に、穂高養生園という自然療法の施設が建てた「森の家」という快適な施設を借り切って開催します。
自然も食事も素晴らしく、スタッフも気持ちいい。近くにいい温泉があり、養生園のお風呂も温泉。
旅も学びも、基本は一人だと思います。
でも一人ではいけない、体験できない旅もあるなあと思うんです。
西村佳哲
2009-1-3(昨年の文章を改訂して)
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◎橋本久仁彦さんのメールから
ちょっと気が早いかもしれませんが、是非実現したいワークショップなのでまず皆様にご周知いただきたく、以下のご案内を差し上げます。
僕にとって非構成的縁カウンター、、、
この誤字いけてますね!^^
非構成的エンカウンターグループは、いつの間にかライフワークの一つとなりましたが、 共にその捉えがたい場の面白さを分かち合う西村佳哲氏の発案で、10日間にわたるエンカウンターグループを行うことになりました。
10日間!! 
こんなスケールは外国でしか実現しないものと思っていたので、最初に聞いたときはびっくりしましたが、でもほんとはやってみたかったことでした。
場所は僕の知る限り日本の最高のリトリート施設のひとつ、穂高養生園。皆様に自信を持ってお勧めできるプランだと思います。
部屋の周りに猿や鳥達の気配を感じながら、じっくりと進行するエンカウンターグループ。
よろしければ是非、
実りの秋の穂高でご一緒いたしましょう。
橋本久仁彦|2009-04-24
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この他のワークショップの情報は、イベント情報ページ「LWのむこう数ヶ月」をご覧ください。
 

by 2009年1月2日