インタビューの教室、東京のラ・ケヤキで
人の話を「きく」ことをめぐる一泊二日
別荘のような都心の邸宅「ラ・ケヤキ」で開催する、3回目の「インタビューの教室」。前回まで通い型でしたが、今回からお泊まり型で実施しようと思います。:-)

ワークショップは1階で、宿泊は2階で。(上は1階平面図)
二日間にわたり、「きく」ことを通じて二人の間に起こることを確認し、互いに試み合える空間をつくります。
「きく」には、聞くも、聴くも、訊くも含まれます。
僕、西村佳哲がインタビューの最中になにをしているのか? を一つのサンプルとして提示しながら、参加する一人ひとりが、自分の「ひとの話をきく感覚と技能」を吟味する時間をつくり出したいと思っています。
日時 :2012年4月21, 22日(土日)
集合 21日 9:00
解散 22日 21:00頃
ファシリテータ:西村佳哲
場所・共催 :ラ・ケヤキ(東京・四谷)
参加費:26,000円(宿泊費込み、食費は含みません)
定員 :12名(先着順)
◎持ち物:
・筆記用具(ノートは不要)
・クリップボード
・ICレコーダー(ないしテープレコーダー)
+ヘッドフォン or イヤホン など
・宿泊用品
*宿泊形態について
2階のベッドルーム・3室と1階の和室に分かれて、やや雑魚寝型で一泊します。もちろん男女は別で。布団をお使いいただける人が6名、寝袋をご持参いただきたい人が6名。
寝袋の持参可能な方・6名は優先的に受け付けたいと思います。結果的に布団をご利用いただけるかもしれませんが、寝袋の持参が可能な方は、以下の項目に「○」を。布団が望ましい方は「×」を付けてお申込みください。
◎お申込み方法:
以下の事項をメールでお送りください。
*受付終了(4/14)
・宿泊形態:(寝袋持参可→○、布団希望→× どちらかを記入)
・お名前:
・連絡用メールアドレス:(複数可)
・連絡用電話番号:
・ご住所:
・ご年齢:
・性別:
・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
・お申込みの動機:(必要ですが選考時の素材にはしません)
送付先:interview1204@livingworld.net
◎お申込み完了までの流れ:
催行人数の10名に達した時点で各人に連絡します。1週間以内を目処に参加費をお振り込みいただき、その確認をもって参加申込み完了となります。
ラ・ケヤキで、なぜ宿泊型で?
ラ・ケヤキとは友人を介して出会いました。新宿御苑の緑につながる贅沢なロケーションに、初めて来た時は少し驚いた。学生の頃くり返し聴いていた、ピエール・バルーにもゆかりのあるお家です。
インタビューの教室は、年に一度、信州・女神山で開催している5泊6日のワークショップが軸足で、自分も年間を通じて最も楽しみにしているプログラムです。
しかし数日間の参加は難しいという声も多く、二日間のワークショップをこれまで何度か開催してみました。
が、通い型と宿泊型では、後者の方がより味わい深く、個人的な納得度も高い。
それはプログラム以外の時間を多く共有出来るからだと思います。インフォーマルなコミュニケーションは関係の有機性を高めますね。すると、互いに出来ることの可能性も増える。
ラ・ケヤキは台所などのユーティリティも揃っているので、二日間という短い日程ですがこれからは「お泊まり」型で開催しようと考えました。近くに銭湯もあるようです。東京在住の方も、山手線の内側での外泊を楽しんでもらえれば、と思っています。
なぜ「インタビュー」の教室を?
インタビューは「取材」ではないと思います。聴く能力は欲しいところですが、「カウンセリング」とも違う。それら両方の働きが混在する、微妙なかかわり方の技法だと思っています。
その語源は「inter(相互に)+videre(見る)」だそうですが、「二人の間に見えてくる風景」と解釈してもいいんじゃないか。
僕にとってインタビューとは、本人の案内でその人が生きてきた経験世界に歩みを進め、見えてくる風景に魅入ることであり、執筆はその風景画を描く作業に似ています。
プロを目指す人でなくても、インタビューを学んでみたい人、ひとの話を「きく」ことを再検討してみたい人。参加してみてください。
西村のインタビュー・ワーク(書籍):
『自分の仕事をつくる』(2003・ちくま文庫)
『自分をいかして生きる』(2009・ちくま文庫)
『自分の仕事を考える3日間・1』(2009・弘文堂)
『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』(2010・弘文堂)
『かかわり方のまなび方』(2011・筑摩書房)
『いま、地方で生きるということ』(2011・ミシマ社)
『わたしのはたらき』(2011・弘文堂)
by 2012年2月18日