七草粥レシピ

野草をつんでお茶をつくっている「よもぎや」の二人といっしょに、郊外の住宅地を歩きながら交わした、七草のはなし。

正月料理でくたびれてしまった胃袋をねぎらうのが目的、と言われる「春の七草粥」。
本当にそうなんでしょうか?
まずは、つくって、食べてみよう!

  1. お米とお水を、吟味します。※1
  2. お米をよく研いで、30分ほど水につけたのち、普段の3倍の水でコトコト炊きあげます。※2
  3. 炊きあがったら、火を止めて、きざんだ七草を「サッ」と入れます。※3
  4. お好みでお塩を足して、いただきます。※4

※1 よもぎやの二人やLWの二人は、友人が福島の山から汲んで来てくれる湧き水を使いました。
※2 一度焚いたお米をお粥にするのではなく、最初からお粥として炊きあげます。最初は少し強火で。
※3 七草は、火が通ると茶色くなってしまうので要注意。あと、あまり沢山いれないこと。
※4 お塩もおいしいものを吟味します。調味料の選び方ひとつで、料理の味はがらりと変わります。

 

一月六日と七日は、六日年越・七日正月ともいわれるとのこと。七日がひとつの折り目とされている背景には、中国の「人日」という慣習があるらしい。
「人日」とは人を占う日。この日に七種の菜を暖かい汁物にして食し、邪気を避ける習慣が、中国にあったそうです。
 
お粥にするようになったのは室町時代のようです。日本でも「七種がゆ」として、米・粟・麦・稗(ひえ)・黍 (きび)・小豆・胡麻で作っていたとか。
疲れた正月の胃袋を整えるという意味が昔からあったのでしょうか? 現代のようにいくらでも食べ物がある時代ではなかったはずだから。
 
 
町田市に「よもぎや」の茂木繁範さん、万里子さんをたずね、七草を分けていただきました。
彼らは東京・富ヶ谷にある天然酵母のパン屋さん「ルヴァン」の元スタッフ。今は町田で暮らしながら、周辺の山の中へ入って野草を摘み、焙煎し、とても美味しい野草茶をつくっています。(野草茶はルヴァンのカフェ、ルシャレで販売しています)
 
彼らと住宅地を歩いていると、「あそこにゴギョウが生えてる」「この水辺のセリは美味しいんだよ」と、ただの散歩中の街並みが、食材の群生する大地へと化していきます。
茂木さん曰く、いま僕らが食べている野菜の大半は、外国産。でも昔の日本人は、ほんと、この辺に生えているような野草を摘んでさ、それを食べて生きてきたんだよなあ….。(しみじみ)
 

七草粥は、忘れがちな自分のカラダ(胃袋)に気づき、気遣う機会。そして同時に、近所の地面が、食材を育む大地であることに気づく機会でした。
 

by 2001/1/1