栗の林

17-4-7 たりほ

敷地の一角にある果樹の棚。とても大きな実のなる栗の古木が三本、李が大小で二本、石積みの端をぐるりと囲む古い茶の木、樒や柿、渋柿、大きなビワの木の根本にある紫陽花。キウィの雄木もある。下草には、南天、ジャノヒゲ、ミョウガや草苺、クコの木、タカサゴユリ、タランボ、ムラサキケマン、カラスノエンドウ、オランダミミナグサ、実生のノイバラなどなど。

 落葉樹があるだけで、枯葉がつもり菌糸が育ち豊かな林となる。梅がひと段落して、桜が咲きはじめる前に、ひっそり薫るのが季の花。小さい方の李の木に、仙人草(クレマチスの仲間)の蔓も待機している。仙人草は毒もあるけれど、とても美しい花をつける。太く木質化した幹がしっかりと立ち上がり、李の木と共存している。

大きな方の李の木では、よく実がなる。木で熟すのを待っているから、実りの時期の高い梢のあたりでは、かなりヒヨドリの食堂になっている。

植物や虫たちも動き出し、冬から春に移り変わってゆく、桜が咲く前の静かな春も好きだなと感じる。

小さい方の李の木。根本に古い石積みの石がたくさんストックしてあり、おそらく、その季節には「蛇の館」になっているはず。

柿の剪定枝の合間から、日陰に咲くムラサキケマン。とても美しいけれど、全草に毒があります。
 

by tariho 2017/4/7

Living Worldをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む