ルヴァン
リビングワールドは愛パン家で、なかでも好きなパン屋さんに「ルヴァン」があります。
このサイトを見てくれている人の中にも、同好の方々がいる気がするので、彼らの最新情報を二つほど。
その1 ナチュラルハウスでの販売は12月末で終了
その2 上田店(信州)が最高に美味しい!
彼らは調布の工場を12月末で閉じて、東京・富ヶ谷、信州・上田の2店体制に入ります。
調布は自然食品店などに卸すパンを焼いていた工場。
つまり、ナチュラルハウスなどのお店でルヴァンのパンが買えるのは、基本的に今年いっぱいということ。
12月のクリスマスケーキまではしっかりやって、工場は年明けの二ヶ月間ほどで整理。工場のスタッフもそれぞれの人生へ…という流れらしい。
スタッフの話では、調布の設備が古くなってしまったことがきっかけだそうです。
でも、それだけではないんだろうな。
想像だけど、自然食品店を通じて届けるパンに満足できない…という気持ちもあったのではないだろうか。
読めます? オーナーの甲田幹夫さんによる「僕たちのパン」という文章。ルヴァン・上田店の2階の片隅に貼ってある。(書:饗場さん)
そもそもパンは、焼きたてが美味しい。
富ヶ谷や上田はそれを売っているわけだけど、自然食品店にパンが並ぶのは基本的に翌日なので、味も少し落ちてしまう(パイや菓子パン類はともかく)。
また、ルヴァン以外につくり手がほとんどいなかった時代とちがって、自然食品店には天然酵母でつくられたパンがめじろ押しです。
当然、売れ残りも出やすい。
それらは翌日、お値引きシールを貼って販売される。
目のとどかないところで、望まない形でパンが届けられてゆくのは、気持ちのいいことではないだろう。
設備が古くなったことをきっかけに、自分たちの力を、いちばん気持ちよく発揮できるところに集中させようと考え直したのだと思う。
で、実際いま富ヶ谷と上田の二店舗はとても美味しい。とくに上田店のパンは格別です。水が違うのかな。
上田店のメランジェは山型(一番上の写真)。シナモンロールなど、富ヶ谷店にはないパンも多い。中でも、あいちゃんという古かぶスタッフが焼いているスコーン(リンク先には鎌倉・KIBIYAのも載ってますけど)が絶品です。世界中の人に食べてほしいくらい。この刺繍もあいちゃん作。
上田店にはお店の奥に、ルヴァン・ターブルというレストランがある(昨年オープン)。
中島さんという男性スタッフが料理をつくっているのだが、これがまた素晴らしくいい!
中島さんは、野菜を活かしたイタリア料理で有名なお店「アッラ・クチーナ・デル・ソーレ」の伊崎裕之さんがルヴァンにパンを学びに来ていた時、彼から料理を教わったという。クチーナも美味しいけど(先日食べに行った)、さらに美味しいと僕らは思う。
ルヴァンのパンと、イタリアンと、新鮮な野菜を中心にした日本の食材が調和しています。
先日、半年ぶりに食べに行って激しく感激したので、みなさんにご報告。
前菜の一皿目は「おおぎ茸の天然酵母フリット」。
つづけて「レンコンのはさみ焼きとパルマ産生ハムの暖かいサラダ」。たまげた…。
メインの魚料理に行く前に、「ブロッコリー、カブ、青菜の手打ちパスタ・アンチョビとパルメザン風味」。
中島さんは、ターブルを基本的に一人で切り盛りしているので、料理が出てくるペースはゆっくりしている。
けどそれがまたよくて、会話を楽しんでいると、ちょうどいいペースでお皿が運ばれてくる。
メニューも充実していて、本当によく一人で出来るなあ…と感心する。定番系デザートの「栗のティラミス」も良いです。
ランチ 11:30~14:00(LO)/ディナー 17:30~20:30(LO)
定休日:毎週水曜と第3木曜 電話:0268-25-7425
ゆっくりご飯をいただいてから、21:53発の新幹線に乗って東京に戻れる。
近くにはいい温泉もいくつか湧いていて、別所温泉(大湯・岩湯)、田所温泉、鹿教湯温泉、角間温泉あたりがスタッフのお気に入りらしい。
私たちLWにとって、おなかも胸も満たされるお店。
心からオススメしたい料理店です。ぜひ一度、行ってみてください。:-)
クリスマスの予約も、たぶんもう始まっていると思います。
by 2007/12/10