モノクラフト

13-03-14 西村佳哲

友人の清水徹さんの仕事場を、東京・蔵前にたりほさんと二人で訪ねた。彼は十数年前、デザイン誌「AXIS」のデザイナーで当時はたりほの同僚でもあり、僕とはセンソリウムの初期やサウンドバム・プロジェクトの頃から仕事をご一緒していただいている。

セキユリヲさんのパートナーでもあり、3年前には二人で1年ほど、仕事場を閉じてスウェーデンのカペラゴーゲン(知る人ぞ知る工芸学校)に留学していた。

大学で最初に学んだ専門領域は建築設計。海外で実務にたずさわったのち、もう一度大学でグラフィックデザインを学び直して、AXISで経験を重ねてから今度は旧友と家具づくりのブランドを始め、追って住宅設計もいくつか手がけて…。

昨年からはこんなふうに、自分が設計した家具のショールームと、デザイン業務の仕事場、小さな木工品づくりの工房を兼ねた空間を構えて働いている。

コンピューターの画面上で扱うデザインワークと、手の中で形を成してゆくモノづくりの両方が、彼の中ではバランスを良く成立している感があり、いい。

中央はスプーンの凹部分を削る道具。左手にある束のコロンとした小刀は、カペラゴーゲン滞在中に自作したとか。

僕らの砂時計には、木枠に「with monokraft」の文字が入っている。

monokraft は家具を中心にした彼のブランドで、こんな CD・LPジャケット用のフレーム もつくっている。

リビングワールドの砂時計の形を考えていたとき、いろいろスケッチを描いた末「あのデザインをお借りするのがいちばんだな」と判断して、清水さんに相談。こころよく応じてくださって、品物になった。
いまは売上げに応じて、心ばかりのロイヤリティをお渡ししている。

彼のこのお店でも、砂時計を扱っていただくことになった。近日納品します。

ショールームにあった、彼がデザインしたダイニング・チェアーがとても座り心地良く、二人して「購入したいな…」という気持ちを沸々とさせている。
このようにして身近な関係性の中で循環する経済を、なんて言うんでしたっけ?

  monokraft(モノクラフト)
金・土 13:00〜18:00
〒111-0051 台東区蔵前4-22-5 1F

蔵前には、ほかにも面白いお店がいろいろ出来ていましたよ。訪ねてみてください。:-)

by LW 2013/3/15