太陽!
写真は、昨年12月に発売した「太陽と月の光の砂時計」に付けている、牛革のシート。
革はまず一ヶ月ほど、太陽の光にあてて日光浴させると、革の油脂分と水分が表面に出て、汚れがつきにくくなる。
僕らもこの一ヶ月間、リビングワールドの作業場の窓辺に置いて、まんべんなく焼いていました。
こんがり焼けている方の革が、それ。
片方は、まだあまり紫外線があたっていない、新しい革です。こんなに差が出るんだな。
こうして比べると、あらためて太陽の力を感じる。
家々の屋根、窓際に置かれた本の表紙、街路樹の葉、
そして私たち、地表に生きる生き物の皮膚。
ありとあらゆる世界の表面を、太陽は、日々ジリジリジリと焼きつづけている。
その「火元」。こんなものが毎日、空に昇っては沈んでいるとは…。CORONADOのウェブサイトより転載
これはHαフィルターを装着した、太陽光専用の望遠鏡・コロナド(米国製)で撮られた写真。
太陽を見るために人類が打ち上げた〈大きな目〉として、SOHOやHINODE (SOLAR-B)などの観測衛星がある。ウェブサイトのフォトギャラリーは、それぞれ素晴らしい。
でもコロナドは燃えさかる太陽を「地上から」、望遠鏡を覗いた「その瞬間に」見せてくれるところがすごい!
燃えてます! 大変です!CORONADOのウェブサイトより転載
昨年末「太陽と月の光の砂時計」をつくってからというもの、暮らしの中で、これまで以上に「太陽」の存在が大きくなってしまった。
毎日、太陽のことばかり考えている。(西村佳哲)
by 2007/2/18