音の地球儀

Mind the World: Globe

リビングワールドの仕事展より(京都/efish、益子/STARNET・2006)

1999年にスタートした、世界各地に「音を聴く」旅にでかけるプロジェクトサウンドバムによる空間展示。

白い地球儀の上に、これまでにサウンドバムがたずねた場所が示されており、ワイヤレスヘッドフォンをつけて触ると、そこで録られた様々な音が聴こえてくる。
別の人がちがう場所に触ると、その人にはその場所の音が。触る人ごとに、触る場所に応じて個別の音が聴こえる。指先が聴診器になる感じ。

音を聴いている人に触れると、その人が聴いている音が自分にも伝わって聴こえてくる。仕組みは、展覧会エンジニアの金築浩史さんが発見した、IRヘッドフォン・システムの応用。
リビングワールドは2005年にある仕事で彼と出会い、翌年3月から打合せをはじめ、「音の地球儀」をつくりました。

リビングワールドはサウンドデザイナーの川崎義博とともに「世界の音を聴こう!」(2002/日本科学未来館)、「Mind the World」(2004/金沢21世紀美術館)、「音卓」(2005/STARNET ZONE)など、一連のサウンドバム展示を制作してきました。「音の地球儀」は、床・壁・机の各バージョンにつづく、その最新版です。

with サウンドバム・プロジェクト
 サウンドデザイン:川崎義博(NADI)
 システムエンジニアリング:金築浩史、西野隆史
Photo: 鷲尾和彦
Video: せき やすこ

 

by LW 2006/7/1