
ap bank fes’07
NISH (Living World) 2007-07-19
先週リビングワールドは、「風灯:Solar」の草原展示で、つま恋で開催された野外フェスティバル・ap bank fes’07に参加していた。
きっかけは、野フェスの制作や運営を手がける南兵衛という古い友人からの誘い。

コンサート会場と入園ゲートのあいだの南斜面が展示空間。上の方に風灯のサークル(見えますか?)。台風の影響で14日、雑貨出店のテントは撤収。風灯とハンモックだけの、贅沢なピクニックエリアに。
フェスは、7/14─16の三日間。
12日、リハーサルを聴きながら設営。雲行きがだんだんあやしくなる。台風4号が接近中。13日、雨の中で設営作業を終えると同時に、初日の開催中止が決定。14日、一度たたんだテントの復旧が難しく、二日目の開催も中止に。
15日のお昼、台風は浜松沖合いを通過。青空に再会。

薄暗くなった頃、短冊をつけてテスト点灯。
風の呼吸をうつして、直径22メートルの灯りの輪がともりました。

設営からフェスティバルの終了まで、草原の上で過ごしたこの一週間は、仕事のような夏休みのような…。
一日かぎりの開催となった7/16の来場者は、2.7万人。
この日は風が弱く、風灯があまり灯らなかったのが残念。自然のことなので、仕方ないのだけど。
そう、自然のことなので仕方ないのだけど、出演できなかったミュージシャンや、一日では使いきれない大量の食材を仕入れて集まっていた飲食の出店者たち。
悔しさを抱えながら16日をむかえていた人は、ap bankの小林武史・櫻井和寿ほか大勢のスタッフをふくみ、僕らのほかにも沢山いただろう。
最終日のステージに上れなかったあるミュージシャンは、飲食エリアの一角に座って、生ギターで演奏していた。彼がそれで満足できたかどうかはわからないけど、こういう場面は面白いと思う。
参加しているめいめいが、取り柄を出し合うことで、場が動いてゆくこと。
僕らは、野フェスへの参加は初めてだったが、ap bank fesはフェスティバルというより、まだ野外コンサートの色合いが強く感じられた。
その感じは、フェスレポートにもあらわれている。
前夜祭を含み、ワークショップやトークイベントを多種用意していた全四日間のプログラムがすべて開催されていたら、その印象は変わっただろうか。
若いスタッフたちの動きは素敵だった。集まったオーディエンスの柔らかな雰囲気もうれしい。
来年のap bank fesは、どんな方向に歩みを進めるかな…と考えながら、東京に戻りました。(LW)

最終日の風灯。この日は残念ながら、あまり風が吹かなかった。ちょうど二枚目の頃が、山風・谷風が入れ代わる海でいえば「凪」にあたる時間帯の様子。もう少し風がほしかったけど、美しい瞬間もあり。
初めての野フェスと、草原の時間を楽しめてなによりだった。ありがとう、あの場で出会ったみなさん、ap bank、kurkku、南兵衛とアースガーデン。
by LW 2007/7/19