土の10日間 ワークショップ

なんの種もまかなくても、ただ水をやるだけで土から芽はでるのか? 友人がひらいたギャラリー「温室」で、小さなワークショップの試作実験。
 

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友人の塚田さんが、東京・代官山ヒルサイドテラスの屋上にある温室で、「温室」という名のギャラリーをはじめることに。ここならではで、家族が一緒に体験できるワークショップの試作を、一緒につくってみることに。(postcard写真:蓮井幹生)

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1日目:
2004年4月29日。お昼過ぎに4組の親子が温室に集まる予定。それぞれ道すがら、広さ30cm角・深さ10cmくらいの土を、2カ所で採取してくる約束。LWも採集します。まずは、明治神宮の一角におじゃまして、フカフカの腐葉土を少し拝借…。

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つづいて、代官山の空き地にて。明治神宮の森とは逆に、なにも生えていないし生えてきそうにない、しっかり除草剤も撒かれていそうな砂利混じりの土を採集して、温室へ。

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都内のどこかで採集を終えてきた親子が、次々に登場。こんにちは縲怐B

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用意しておいた鉢に鉢底石を敷きこんで、水はけをよくして。2カ所で採ってきた土を、それぞれ別々の鉢に、たっぷり入れます。トランクいっぱいに土をもってきてくれた人もいました。

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そして、どこで採ってきた土か、立て札に場所を書き込みます。

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鉢の用意ができたら、台に移して水やりです。みんな自分で水やりをしたいけれど、順番、じゅんばん。

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高橋さん親子が採ってきたのは、江戸川沿いのグランドの土と、近所のはらっぱの土。

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LWの鉢。神宮の土は滋養に満ちていて、ドングリ入りのフルーツケーキのよう。なんだか食べれそうな雰囲気。空き地の土は、松葉や石ころ入りです。

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さて。これらの鉢の土に、これから毎日、ギャラリーの里香さんが水やりをしてくれます。10日後、もう一度集まった時には、どうなっていると思う? 子どもたち一同、「なにも起こらない、絶対なんにも生えてこない!」と断言。さて、どうなるかな?

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その後、子どもたちは、鉢の土のことなど忘れて、近所の空き地で遊びまくり。秘密基地をつくるそうです。では10日後に。
 

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10日目:
5月9日。10日目の温室。芽が出ています。

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こちらは、苔まで育ちはじめている。

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小さな芽が、やっと少しだけ顔をのぞかせている鉢もあります。どの土にも、必ずなにか小さな変化がありました。土は、その地面に近い部分に無数の種子を含んでいて(シードバンクという)、育つ条件が整いさえすれば、かならず芽が出てくるのだそう。

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記念写真をとって、それぞれ土を持ち帰りひきつづき育てたり、調べたり。

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リビングワールドの土は10日目には、明治神宮のは無言、空き地のからは小さな芽が顔をのぞかせていたのですが、5ヶ月後はこんな感じ。神宮の土から、パイオニアプランツといわれる赤芽柏がスクスク育っています。

「土の10日間」は、親と子が同じように驚いて、長い時間にわたり体験を共有できる。そんなワークショップの試作でした。
うまくいったかな?
 

期間: 2004/4/29~5/9
企画・進行: リビングワールド
会場運営: 温室(塚田有一・里香)
参加親子: トム・ヴィンセント&いっさく、高橋 仁&はるや、中西 忍・ようこ&れん、塚田有一・里香&しんいち

 

by 2004/4/29