
創造的過疎とお昼ご飯の集い
2014-10-30 西村佳哲
*写真上:神山町 隅田さんのプレゼン資料より
神山に来て6ヶ月がすぎた。
「なぜ移住したのか?」「なぜここにしたのか?」と、町への来訪者からたまに訊かれる。今日も尋ねられた。
前者については、もっともらしいことを答えられる。けど、本当に自分が何を求めているのかはわからない。
ただ、ここに「好きな人たちがいる」ことはわかっていて、そこはますますハッキリしてきた。あのひと、あのひと、あのひと。一緒にいて、何気ない話を交わしているときに、「ここはいま自分がいたい場所だ」と思える相手が多い。
相性のいい人や、「この人すきだなあ」と思える人は、おそらく世界中にゴマンといる。
でもこの生涯の中で出会える人は、その一部分でしかない。だからそれを大事にしてゆけばいい。
同じく、自分にとって心地良い土地や場所は、この世界にいくらだってあるだろう。そのすべてに身を置いてみたいとは思わない。そんな時間はないもの。
20代かな。図書館に行くと読みたい本が多すぎて、そのつど途方に暮れていた頃があった。
でも、手にとるに至った何冊かの本を、折に触れて何度も読み返すような人生で十分にいい。最近はとくにそんなふうに思う。
本とも、人とも、時間を重ねて、何度も味わいながら付き合ってゆきたい。場所とも。
心をひらいて生きてゆくのは、とても大事なことだと思う。で、そのとき「どうしたら心をひらけるだろう」とか「自分には難しい」とか考える必要はない。
ひらいてしまえばよくて、その方法はとても単純なんだと数年前に気づいた。好きになってしまえばいいんだよね。
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ところで。11/9(日)の日中に、四国の神山町で1dayフォーラムをひらきます。
尾道・鹿野・神山の連携プロジェクトの一部。
最初は進行役を頼まれて、結局、企画からガッツリ入ってしまった。
フォーラム 「創造的過疎とお昼ごはんの集い」
2014年11月9日(日)
場所:神山町 農村改善センター
午前の部 10:00〜12:00
大南信也さんは町のそとで、どんな神山の話をしているのか?
午後の部 12:00〜13:00 お昼ごはん
13:00〜15:00 創造的な過疎を生きるには?
*午前は参加費無料・申込み不要。お昼ご飯以降の午後プログラムは1,500円で、要申込み。(高校生以下はどちらも無料&不要)
大南信也さんは、2009〜11年に奈良で開催したフォーラム「自分の仕事を考える3日間」の、初回ゲストの一人でもある。とてもいい。

子どもたちの仕事観は、そのまわりにいる大人たちが示す、どんなふうに働いて・生きているか? という姿を通じて形づくられる部分が大きいと思う。
またこれは子どもに限った話ではなくて、大きくなったひとたちにおいても同じだと思う。
「この世界にこんなふうに居れるんだ」という感覚を得られることが、まだ生きてこの世界に存在している〝ひと〟に会うことの価値だ。
僕はこの人との出会いを嬉しく感じているし、5年前の奈良でも、沢山の人々とあの存在を分かち合うことが出来て楽しかった。
今回のフォーラムはそれ以来の数時間となる。ぜひこの機会に神山で、いろんなひとと大南さんとの時間をご一緒出来たらと思う。
大南信也という存在に関心のあるひと。
人口減少社会をどう渡ってゆこう? というテーマを握っているひと。あるいは、計画でなく結果として生まれてくるような「まちづくり」にかかわってゆきたいひと。
神山あたりの出身で、故郷がいまどんな流れの中にあるのか関心のあるひと。移住先の候補地の一つとして、神山のことも気になっているひと。
どうぞお越しください。
面白くて、美味しい時間を、一緒にすごそう。ご飯を用意しておきます。:-)
>申込みページ[Peatix]

by LW 2014/10/30