箱根山テラス

「箱根山テラス」は、2014年9月、陸前高田にオープンした宿泊・滞在施設。広田半島の付け根にある箱根山という低山の中腹に、湾を見下ろす眺望を活かして建てられました。

木質バイオマスを軸にしたエネルギーシステムと、地域内外の人々がくり返し訪れる場づくりがテーマです。

施設は2012年から「なつかしい未来創造株式会社」によって起案され、追って設計と工事を進めながら、企画面ではやや迷走しました。
が、2014年春から、東京勢でなく地元のメンバーを中心とした推進体制に切り替わり、地元で建設会社を経営する長谷川順一(30代中盤)がプロジェクトのリーダーシップをとることになった時点から企画・設計・運営の諸要素が噛み合うようになり、独立した新会社も設立されてオープンに至ります。

リビングワールドの西村佳哲は、2012年春に関与依頼を受け、その後2ヶ月に一度程度の現地ミーティングに参画してきました。
箱根山テラスについては、ネーミング、および立地特性を生かした木製デッキの2つのラピッドアイデアを2012年秋頃に提示。
以後プロジェクトの進展に応じて、建築家や数名のデザイナー、現場監督、資本など、実現に要るリソースの紹介・調整を行い、コンセプトの明文化をサポート。リビングワールドの西村たりほは、施設パンフレットのデザインを手がけました。

パンフレット
プランニング&ディレクション:西村佳哲(リビングワールド)

アートディレクション:西村たりほ(リビングワールド)
ロゴデザイン:中川たくま(青い月)
イラストレーション:阿部伸二(カレラ)
Special thanks to:グラムデザイン

 
開館10日目をむかえた3連休には、オープン記念のワークショップを実施。今後は施設利用者の立場から、継続的な関係を育ててゆく考えです。
 

by 2014/9/26