氷結した土

益子の土を氷結させて、焼き上げたもの。
友人のデザイナー・石黒猛が考えた、製法のアイデアが発端。

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ガラスケースの中に、凍ったまま焼き上げられた土のプレートが並んでいます。3種類とも、いまも益子で採られている土です。

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氷の表面にみるような結晶状の模様が、土の上に。自然の造形。触るとそこから融けてしまいそう。
 

石黒さんはIDEOサンフランシスコで働いていたデザイナー。東京では深澤直人さんのスタッフでもあった。2002年頃に独立し、デザインというか、モノづくりの事務所を開設。

彼の中では、デザイニングとエンジニアリングが分離していない。計画と、工夫と試行錯誤が、どっちが先ということもなく進む。いや、どちらかというと試行錯誤が先かなあ。とにかく試してみるのが好きというか、性分に合ってるようだ。
石黒猛(pingmagインタビュー記事)
 

石黒さんは、2004年6月に東京のリビングデザインセンターで開催された「エコデザイン展 2004」に、あるコップの試作品を出品した。エコ・デザインの提案を求められて、彼は「驚くほど軽い陶器」をつくってみようと考え、フリーズドライ技術の応用に至ったという。

単にフリーズドライにすればこのように焼き上がるわけはなくて、無数の試行錯誤が背景にある。
今回の展示物も、持ち込まれたのは開催前日。
 

リビングワールドの二人は、コップの試作品を見せてみらった時から、表面にひろがる氷結模様に魅せられてしまった。なかなか目を離せなかった。
そして、この製法でなにかつくれないか、石黒さんと話し合うように。

とりあえず窓展(2005)では素材レベルで出してみようということになり、平面作品・三枚を展示。どれも、異なった氷結文様を描いている。

土なのに凍っている。そして、時間が止まっているみたいだ。

with 石黒 猛(石黒猛設計事務所
制作協力:高山英樹(高山木工所)

 

by 2005/7/23