「ある時間の砂時計」との再会

In this time のお知らせ

大阪・中之島の「graf shop」でいま、数年前に完売したリビングワールドの「In this time|”ある時間”をしめす砂時計のシリーズ」が、数点店頭に並んでいます。

本日(11/5)時点の在庫は、この4つ。

*残りは「マイヨール」1点とのこと。(11/24)

1. 100人の子どもが生まれる時間
https://livingworld.net/works/childbirth/

いまこの瞬間も、世界中で人が生まれ、去ってゆく。その前者の時間の砂時計です。

小説家の重松清さんが鳥取の仁摩サンドミュージアムで「In this time」をご覧になったようで、2013年の作品『きみ去りしのち』の中にそれらが登場するくだりがあります。

重松さんは出版社を通じて「クレジットを記したい」と連絡してくださり、それで私たちも知りました。嬉しい出来事です。
 

2. ジャック・マイヨールが100mの世界へ潜り、帰ってきた時間
https://livingworld.net/works/jacques_mayol/

マイヨールは、人類で初めて水深100mを越えるフリーダイビングの記録を樹立した人です。映画「グランブルー」(1988)で彼を知った方も多いかも。

その潜水時間の砂時計です。試しに息をとめてみると、深い驚きがある。人類はこんな世界に行けるんですね。

 

3. 「4分33秒」という沈黙の楽曲の時間
https://livingworld.net/works/john-cage/

音楽家のジョン・ケージが1952年のコンサートで発表した曲です。現代美術はこの作品でプールの底を蹴ったんじゃないでしょうか。

少なくとも、私たちにとっては北極星のような作品です。いますでにある世界に、開かれた窓をつくるということ。
 

4. 関係性が育まれる時間
https://livingworld.net/works/relationship/

砂をおとさない砂時計です。

展覧会のために製作した展示品で、あとから集まった声に応じて少量つくりましたが、その後はつくっていません。製造を終えた理由は、職人さんのご年齢をはじめさまざまです。

 

今回これらの砂時計は、graf shop の棚の奥から店長の北尾さんが発見して連絡をくれました。彼とのやり取りはとても丁寧で気持ちよく、感謝しています。

久しぶりに訪ねた graf shop の店頭では、新しい顔ぶれが弾んでいて、懐かしい古株スタッフとの再会も嬉しく。ランチも美味しくて、お店も賑わっていて、素敵な時間が流れていました。

ぜひ訪ねて砂時計を体験してください。
そして、気に入った一品との出会いがあれば、お買い求めいただけると幸いです。
 

P.S.
リビングワールドの西村佳哲が年末に清里でひらいている「インタビューのワークショップ」が残り3名枠です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
https://note.com/lw_nish/n/n1d3247c6ad06

by LW 2023/11/5