Oct 13, 2019

「町の工務店ネット」のサイト「びお」で、「ぐるり雑考」という連載を持っている。が、5月以降書いていない。
これは同編集部のOさんが持ちかけてくれた仕事で、タイトルも彼女が考えてくれた。自分もちょうどエッセイを書きたいなと思っていたので、喜んで始めた。
が、彼女は産休で会社を休んだのち退職することに。その後も何本か書いていたが次第に間隔があいて、気がつくと5ヶ月経とうとしている。

自分を含み、物事を始める人の姿を見ながらときどき「はじめた理由が、やめる理由になる」ことを思う。たとえば、ある人と縁があって移り住んだものの、その人がいなくなり、自分が居る理由もなくなってしまったり。価値観が好きでメンバーになった会社で、共感しきれない部分が見えてきて、働きつづけるのが難しくなったり。

こうした「はじめた理由が、やめる理由になる」「ことの起点が、おわりの支点になる」ことが、その連載でも生じていると思う。編集者のあの人が「読みたい」と思ってくれたこと(かつ催促してくれること)が、書きつづける上で結構大きかったんだな。

「また別の理由が見えてきた」人はつづけられる。さらに持続性が高いのは「わけもなく始めてしまった」という、本人にも理由がよくわからないケースで、これは力強い。

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